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Seneca College体験談~ELI(英語プログラム)~


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カナダで最大規模の州立セネカカレッジの英語プログラム(ELI)の体験談です。カレッジ内に日本人はほとんどいませんので、クラスに日本人が一人だけということも多いようです。

そんなセネカカレッジに、語学プログラムからスタートして、本科プログラムを受講しているMinamiさんの貴重な体験談です。

 

 

1.学校について教えてください!

・通った学校

セネカカレッジ (Seneca College)

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・学校の特徴

トロントの州立カレッジです。カナダ最大のコミュニティカレッジで、250以上のコースがあり1年から2年の職業訓練のような就職向けのコースから4年ほどの大学編入コースまで幅広い分野を持っています。キャンパスのひとつはヨーク大学の敷地内にあるなど4年制大学との交流にも積極的なカレッジです。一部ヨーク大学と連携しているプログラムもあります。

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・受講したプログラム: ELI(英語プログラム)

様々な専門学科に加え、セネカはEnglish Language Institute (ELI)という付属語学学校を持っています。レベルが1から8まであり、最後のレベル8を終えれば正規の専門学科に入学できます。

 

さらに、レベル6以上は数学、歴史、心理学入門など一般教養科目を同時に履修することが可能です。その単位は卒業までの単位として認められます。なお、正規学科に行くつもりでないという方もELIのみ受講できます。

ELIの教授陣はみなTESL (Teaching English as a Second Language)の資格を持っているということで、とても質の高い授業を展開してくれます。

留学生は、中国人、韓国人、ロシア人、ウクライナ人などが多く、日本人は非常に小数派です。

 

私は今、General Artsという1年のプログラムに入っていますが、4年制大学進学を考えています。

 

・学生寮について

学生寮は2つのキャンパス(NewnhamとKing)にあります。部屋は基本的に二人部屋です。ベッドルームは完全に仕切りがあり分かれているので、共用するのは洗面所とシャワーと台所だけです。プライベートな空間が確保されているので、一人で静かに勉強したり音楽を聞いたり、趣味に没頭することも自由にできます。

・学校の質:

良いと思います。様々な分野の企業や研究業界で活躍している教授がいるという点で、教授陣の質はとてもよいと思います。さらに、セネカカレッジは施設の大きさと充実した施設(コンピューター室、図書室、ラーニングセンター、ジムなど)やその綺麗さでも質が高いと思います。

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・学校の良い点・悪い点

良い点は、上で書いた先生方の質の高さやあらゆる分野の専門科目の多さに加えて、ラーニングセンターという生徒が無料で学習のサポートを受けられる施設があるところです。宿題や課題についてアドバイスが欲しいとき、少し授業で遅れを取っているときに挽回したいときなど、学習についてなんでも相談に乗ってくれます。

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基本的に1対1でやってくれます。そこで教えてくれる人はチューターと呼ばれ、一定以上の成績を維持している優秀なセネカの学部生です。同じ学生なので、学校生活の悩みも理解してくれます。あと、Couselling and Accessibility Serviceという施設ではなにか不安になったときや相談相手がほしいときなど無料で話し相手になってくれるカウンセラーの方が揃っている場所です。

 

個人的に悪いと思う点は、私は今Newnhamにある寮に住んでいるのですが、通うキャンパスはヨーク大学内のキャンパスなのでセネカの無料シャトルバスを使うのですが、バスがあまり大きくなく満員になると次のを待たなくてはならない点です。次と行っても30分おきくらいなので一本を逃すとかなりショックですし、授業に間に合わないという場合は仕方ないのでお金を払ってバスで行きます(涙) シャトルの本数が限られているのが悩みですね。

 

日本人が少ないというのは私は大丈夫でしたしむしろ望んだ環境だったので問題ないですが、人によっては不安に感じるという方もいるかもしないですね。でも、上で書いたように、周りのサポートは本当に充実しているのでそれを頼りにしていけば大丈夫だと思います。流暢な英語でなくてもみな普通に平等に対応してくれます。

 

2.留学全体について教えてください!

 

・留学の流れ

セネカカレッジ付属語学学校(English Language Institute)6ヶ月 ⇒ セネカカレッジCosmetic Techniques and Management (1学期)⇒ General Artsに変更 (1年の予定)

 

・留学をやって一番良かったと思うこと

まず、語学学校からはじめたことによって、世界中からの友達ができたことです。正規学科に進んでからも、連絡を取り合っています。彼らもまたカナダ人との勉強で言葉の壁に苦しみながらも頑張っているので、時々連絡を取って話すととても励みになります。

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また、カナダのカレッジは若い人だけでなく一度家庭を築いてから再び勉強しようと学びにくる人がたくさんいて、年齢の関係ない社会を知ることができたことです。学校の外でいろいろな経験を積んでからもう一度勉強したい、あるいは違う業界で仕事がしたいという人に学びの機会がたくさんあるのがカナダだと思います。日本でそういう社会について調べることはネットや文献でいくらでもできますが、現地に来なければその実態や良さ、大切さを学べなかったと思います。

語学学校でも今の専攻学科でも、授業中ただ教授の話を聞くだけでなく質問に答えたり発言して意見を述べるということの大切さを学べているのもこの留学で得ている大事なことの一つだと思っています。ただ出席して座っていればいいのではなく、授業に参加しなければと、まわりの学生を見ていると思わされます。そうするためには授業を理解する必要があるし事前の予習も必要です。口で言うのは簡単で実際には毎日発言できているわけではなく、何も言えず座っているだけの時もたくさんあって、その度に悔しい思いをしていますが、なるべくそれがないようにと努力はしています。

あとは、正規学科に入ってからは特に宿題と課題が多いのでタイムマネジメントスキルを身につけられているという点。トロントはショッピングモールなど遊ぶところもいっぱいあって誘惑も多いですが、自分次第で先に宿題を終わらせて後で遊びにいくこともできる。こういう日々の努力は将来仕事をはじめてからも必ず役に立つと思っています。

・留学中どうやって学校選びや進路を決めたか?

正直、将来の仕事や方向性についてはまだはっきりとしていないのですが、留学中に学部を変えたことで、それまでは考えていなかった4年制大学進学という道も視野に入ってきました。

 

一度別の分野を学んだことによって今の学部で道が開けそうというところまで達せたのだと思います。

・留学中、困ったことはどういうことがありましたか?

一度、日本から持ってきたクレジットカードが使えなくなった時があり、手持ちのお金も少なく死ぬかと思いました(汗)電子のものや機械は壊れることもありますし、クレジットカード関連の犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではないので、日本にいれば家族や知り合いに助けを求められますが、異国ではそうはいかないので、なるべくふだんから最低限の現金はもっておくようにしています。

 

そのすべては持ち歩かずに、自分の部屋の鍵のかかる引き出しに入れてます。第二の銀行口座みたいです(笑)それから、現地トロントの銀行口座にも入れてます。口座は現地に到着した2日後くらいに作りました。

・留学前のことを教えてください。

高校卒業してすぐお伺いしたウェストコースト東京オフィスで、セネカカレッジを紹介していただいていなかったら、今私はセネカにいなかったと思いますし、トロントという多国籍の素晴らしい町を知ることもなかったと思います。

 

セネカを紹介していただいたその日に、カナダ留学の良さについてもいろいろとお話ししていただいて、そのおかげでその日から留学するまで日本国内での英語学習にも力が入りましたし、実際の留学も軌道に乗ることができたと思っています。

 

・これから留学する後輩へ一言

留学で得られるのは語学だけではないと思います。たとえ語学留学でもそれは同じだと思います。国際経験を培い、様々な国の人々と対等に議論したり意見交換などをしたりして、カナダの社会問題に対する各国の学生の違う視点からの意見など、学校の専攻科目以外のこともたくさん勉強できますし留学前の自分は想像もしなかったことまで学べます。

 

また、特にカナダ人と一緒の授業では大変なこともたくさんありますが、少しずつ発言したり発表の機会があったりするうちに、以外と彼らと同じレベルで意見を述べられるようになっていたりなど自分の成長を認識できると嬉しいですし、周りも努力を認めてくれます。また英語のレベルやアクセントも、カナダでは他国からのいろいろななまりを持っている人が集まっていますし、流暢にしゃべれる人ばかりではないので、カナダ人もそれに慣れているので心配いりません。

なので、少しでも興味があればウェストコーストを訪れてカウンセリングを受けて、自分に合った留学の種類を見つけて、カナダで楽しみましょう。


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